妊娠で姿勢は変化する

身体のバランスが崩れる

胎児の成長に伴い、妊婦さんのお腹は大きくなっていきます。

大きくなったお腹は前下方へ偏位し、つり合いを取るように胸部は後方、頭部は前方へ偏位します。

身体のバランスが崩れることで、身体全体の筋肉が緊張しやすく、負担がかかる状態となります。

抱っこの時にも同様の姿勢になってしまいがちなので、産後もこの姿勢が持続しているケースが多いです。

身体の緊張が原因で自立神経が乱れ、交感神経が優位に働き、イライラしやすくなったり、疲労しやすい身体になる恐れがあります。

反り腰になる

お腹が前下方に突き出る姿勢になるため、反り腰になるケースがほとんどです。

反り腰は、腰骨(腰椎)の前弯カーブが強くなり、骨盤(仙骨)が前方へ傾いた状態です。

仙骨が歪んだ状態になることで、様々な症状の原因になります。

子宮と仙骨の関係

骨盤の中心には仙骨と呼ばれる骨があります。

子宮は骨盤に囲まれる場所にあり、仙骨と靭帯を通して繋がっています。

胎児の成長に伴い、子宮はどんどん大きくなっていきますが、その緊張が仙骨を引っ張ることで、仙骨の歪みから姿勢全体のアンバランスに発展することがあります。